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声優を目指すなら要チェック! 声優に必要なスキルと能力

声優を目指すなら要チェック! 声優に必要なスキルと能力

今では声優は人気の職業のひとつ。声優になるためには「声のスキル」は必須ですが、それ以外にはどんなスキルや能力が必要なのでしょうか?
今回は声優に必要なスキルと能力について詳しく説明していきます。

声優になるために必要な基本のスキル

声優は「声」を使う仕事です。そのため、声に関する基礎的なスキルを身につけなければなりません。

発声のスキル

まずは発声や発音に関するスキルです。プロの声優としての声を出すための呼吸法や発声。また、声優は標準語で話せなければならないため、方言などでなまっていたり、話し方にクセがある場合は直す必要があります。方言やアクセントの修正は、日頃の言葉遣いから注意しないとなかなか直りませんので、常に標準語を話すことを意識しましょう。
早口やゆっくり話す場合でも聞き取りやすい声で発声し、話すことが求められます。
また、プロの声優は声のボリュームが非常に大きく、全身を使って声を出しています。これは基本的な呼吸法や姿勢、発声方法を正しく理解しているからこそできることです。

声の演技力・表現力

声優の多くの仕事は、声だけで何かを表現しなければならないものがほとんどです。アニメや海外映画の吹き替えなどの場合、演じているキャラクターの心情だったり、その状況に合わせた会話など、物語の中でその瞬間に発せられた生きた言葉でなければなりません。
またナレーションなどの特定の人物ではない場合であっても、番組の雰囲気を盛り上げたり、内容をよりわかりやすく伝えるための話し方をする必要があります。

セリフでもナレーションでも、長く話すことができるならばいろいろと表現しやすいですが、場合によってはたった一言で「何を考えているか」「どんな気持ちなのか」「何を一番伝えたいのか」を表現することが求められます。

どのように表現することが適しているか、どのように演じるべきかは、作品の内容や演出をする人の感性により異なるため、一概に何が正しいとはいえません。そもそも、芝居・演技というのは正解と呼べるものがないものなので、収録された声が作品となり、それを見た人が良い作品だと感じてくれれば正解に近いものだと言えるのかもしれません。
そして、プロの声優として活躍するにはより多くの人に良い作品だと感じてもらえるようになるための工夫が必要です。

そのためには、まず自分がやろうとしていることをよりわかりやすく表現するということです。これは、やりすぎるとわざとらしくなってしまうため難しいところですが、キャラクターの年齢や性格などをよりわかりやすく表現することによってキャラクターごとの個性が生まれ、他との区別がつくようになります。
収録現場によっては、一人で複数の役柄を演じることもありますので、ひとつひとつの役柄をしっかりとわかりやすく演じわけることができるというのは、とても大事なことです。

仕事に応じて求められる専門スキル

声優にも様々な分野の仕事があります。アニメやゲームのキャラクターの声や、テレビ・ラジオ番組のナレーション、最近ではキャラクターソング等の歌の仕事もあります。
どれも自分の声を使う仕事であるため、基本的なスキルは必須ですが、仕事の分野に応じた専門スキルも必要になってきます。

アニメや映画の吹替え

アニメや映画の役を演じるうえで必要なのが、役の「過去」「現在」を作ることです。「役になる」ということは、その物語の中の世界で生きる人間になるということなので、当然その人間には今まで生きてきた「過去」があります。
アニメなどの場合、物語の中では直接描かれないこともありますが、原作の小説や漫画では描かれていたり、場合によっては自分で想像してみたりすることで、そのキャラクターの過去を知り、その過去の経験の積み重ねによって「現在」のそのキャラクターが「どういう思考なのか」を理解できます。

また、キャラクターのその瞬間の状況についてより細かく考えます。例を挙げれば、今その場所が暑いのか寒いのか。
誰かとの会話ならば、その話し相手を好きなのか嫌いなのか。
台本で決められたセリフを話さなければならないのは当然ですが、話す言葉にどのような気持ちを込めるかは、演出で決められる部分もあれば、役者にゆだねられることもあります。さらには、話しているときの動きや表情、相手との距離感、体の力の入り具合など言葉に反映されるであろう事柄はできる限り考慮していく必要があります。
このようにして、いろいろな事柄を考慮してセリフを言うことによって、より深みのある演技、セリフとなっていくでしょう。

テレビ、ラジオ、CMなどのナレーション

テレビやラジオなどのナレーションは、どちらかというとその人の個性よりも、正確さや聴き取りやすさ、伝わりやすさが求められます。「ストレートナレーション」といわれる技術に触れてみるとその難しさがわかるはず。ただし、パーソナリティを重視した番組やCMでは、声だけで訴えるインパクトも必要です。つまり、声のスキルだけでなく、状況や場を的確に判断し、それに応じた声を使い分けるフレキシブルなスキルが求められることになります。

歌手活動

最近は、歌手活動をする声優も増えています。アニメの主題歌を歌ったり、アニメや映画の吹き替えで歌ったりと、歌唱力を要求される場面も多々。イベントでは大勢の観客を前に、生で歌声を披露することもあります。たとえ歌手活動をメインにするつもりはないとしても、しっかりと歌唱力をつけておくことは、仕事の幅を広げる意味において重要です。音程をはずさないように歌う練習、リズムに乗る練習などもしておくとよいでしょう。

人気声優になるために高めておくと良い能力

「あの人に頼みたい」と思われる声優になるためには、声の専門スキルだけでなく、次のようなスキルも高めておくと良いでしょう。

指示に対応できる柔軟性

渡された台本を自分なりに読み込んでいっても、監督やディレクターから「もっとこうしてほしい」「セリフを変更したい」などの指示が出ることがあります。これは、少しでも良い作品にしたいという熱意あってこそ。演じる側も同じ気持ちで、柔軟に対応できるようにしておくことが大切です。

台本を正確に把握できる読解力

台本は、単に読むセリフが書いてあるだけの本ではありません。セリフの裏にある気持ちや自分以外の登場人物の気持ち、情景などをしっかり捉えてこそ、セリフが生きたものになります。ふだんから本を読み、登場人物の気持ちをつかむスキルを磨いておきましょう。

コミュニケーション能力

アニメひとつとっても、制作には大勢の人が関わります。そういった人たちと気持ちよくコミュニケーションが取れないと、いい作品にはなりません。コミュニケーションの基本は、挨拶です。どんな場でも、自分から挨拶の声をかけることを意識してみましょう。

声優は「これをやれば必ずなれる」ということはありません。しかし、誰しも基礎的なスキルは必要です。上記の項目を頭に入れて、声優への道を歩んでいきましょう。
とは言うものの、声優になるためのスキルを独学で身につけるのは、なかなか難しいことでもあります。そもそも「何をしたら良いのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。そんなときは、東京アニメーター学院専門学校へ。声優としてのスキルを身に付けるための充実のカリキュラムが用意されています。一緒に学びながら、声優になる夢をかなえませんか? 詳しくはこちらのページで紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

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