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プロを目指すためのお役立ちコラム
イラストレーターに向いている人はどんな人?

イラストを描くことが好きという人が目指す職業のひとつ、イラストレーター。好きなことを仕事にできると思うと、わくわくするものです。反面、「自分に向いているのだろうか」「本当にやっていけるのだろうか」と不安を抱く人もいるでしょう。
そこで、今後の参考になるように、イラストレーターに向いている人はどんな人かをまとめました。
イラストレーターになるために必要なスキル
イラストレーターとして仕事をする場合、どのようなスキルが必要とされるのでしょうか。まず、この点からご紹介します。
デッサン力
本格的に絵の勉強をした経験がない人は、デッサンの練習をあまりしていないかもしれませんが、イラストの仕事をする際にはデッサン力がとても重視されます。
デッサンは「素描」ともいい、物の立体感や明暗、奥行きを平面上に描き出す技術、観察力などを磨くことになります。絵を描く上での基本であり、イラストレーターをはじめ、アニメーターや漫画家、立体造形作家など、美術に関わるあらゆる制作の基礎となる力です。ポートフォリオでも、デッサンの提出を求められることはよくあります。
もし「イラストはよく描くけれど、デッサンはしたことがない」というのであれば、デッサンの練習に取り組んでみることをおすすめします。
クライアントの要望に沿って描く力
イラストレーターは、クライアントの要望を受け、要望に沿ったイラストを仕上げることが仕事です。何を描くか、どのように描くか、細かいところまで打ち合わせをして確認し、クライアントに納得してもらえる作品に仕上げる力が求められます。
そのためには、自身の好みのイラストだけでなく多様なイラストに触れる機会を増やしましょう。広告用のイラストであれば、業種ごと、ターゲットごとのタッチの違い、イラストの使われ方の違いなども意識してみます。
例えば同じモチーフを違うタッチで描くのはいい練習になります。花を写実的に描いたり、単純化して描いたり。このように描き分けられる力がクライアントの要望に応じた絵を描くための基礎になります。
アナログとデジタル双方で描く力
アナログで描くか、デジタルで描くかはイラストレーターに任されることが多いのですが、場合によってはクライアントから指定される場合もあります。最近は、デジタルで納品というケースが増えているようですが、いざというときのために、どちらでも描ける力を身につけておくといいでしょう。
イラストレーターに向いている人とは?
では具体的に、イラストレーターに向いている人とはどのような人なのでしょうか。自分に照らし合わせながら読んでみてください。
絵を描くことが好きな人
当然といえば当然ですが、絵を描くことがイラストレーターの仕事である以上、それが好きであることははずせません。
趣味で絵を描くことと仕事で描くことは、精神的な負担が違います。趣味では自分が楽しければそれでいいのですが、仕事の場合、たとえ苦手なものであっても描かなければなりません。また、朝から晩まで、数多くの点数を描き上げなければならないこともあります。絵を描くことが本当に好きでないと、つらい気持ちになってしまうこともあります。
忍耐力がある人
イラストレーターには、クライアントのOKが出るまで描く精神力や体力も含めた「忍耐力」が必要です。
プロとして依頼を受けたイラストは、設定された締め切りまでに仕上げなければなりません。締め切りに間に合わないのでは信用問題に関わりますから、無理をしてでも描かなければならない場面もあるでしょう。
また、クライアントからリテイクの依頼があれば応じなければなりません。ときには、何度リテイクをしてもチェックを通過しないことも……。ラフでは絶対リテイクが入りますが、場合によっては原画で修正依頼がくることもあります。
スケジュール管理が得意な人
前項でもお伝えしましたが、引き受けたイラストには締め切りがあります。ということは、きちんとスケジュール管理をする必要があるということです。
例えば、資料集めをしなければ描けないケースもあるでしょうし、思わぬ描き直しを命じられることもあるでしょう。スケジュールは、そういった事情も含めて余裕を持って組み、仕事を進めていかなければなりません。「資料がなかなか揃わなかったので締め切りに遅れます」「描き直している時間はありません」といった言い訳は、プロの世界では通用しないことを覚えておきましょう。
様々な種類のイラストを描ける人
オリジナリティーがありながら、さまざまなタッチで描き分けができる人は、イラストレーター向きだと言えます。描ける絵の種類が多ければ多いほど、幅広い仕事を請け負うことができます。
自分を売り込める人
イラストレーターの多くは、フリーで活動をしています。軌道に乗るまでは、自分を売り込んで仕事をもらわなければなりません。ポートフォリオを持ち歩き、積極的に自分を売り込むことができる人であれば、イラストレーターへの道も開けていくでしょう。
最近ではインターネット上でも仕事もありますが、自分を売り込めるように、SNSアカウウントなどで、自分の力を積極的にアピールするようにするといいでしょう。
コミュニケーション能力のある人
イラストレーターは積極的に顔を合わせる仕事ではありませんが、依頼先とのデータのやり取りやリテイクなどのコミュニケーションが発生します。きちんとお礼を言える、〆切の時間を守る、メールが来たらなるべくすぐに対応するなどのコミュニケーション能力を身につけるようにしましょう。
イラストレーターに必要なスキル、向いている人についてお伝えしました。自分を振り返ってみていかがでしたでしょうか?
イラストレーターに絶対に必要なものは「絵を描くことが好き」という気持ちです。それさえあれば、画力は練習で磨くことができます。イラストソフトの扱いやスケジュール管理については、今のうちから心がけて身に付けていければいいのです。絵を描くことが好きなら、本気でイラストレーターを目指してみてはいかがでしょうか?