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どんなメリットがある? フリーランスのアニメーターになる方法

どんなメリットがある? フリーランスのアニメーターになる方法

アニメーターとして働く人は、制作会社に所属して活動している人が多数ですが、フリーランスのアニメーターとして制作会社から仕事を請け負って活動している人たちもいます。
ここでは、フリーランスのアニメーターとして働くために必要なことや、メリット、デメリットなどをご説明したいと思います。

会社勤めとどう違う? フリーランスのアニメーター

フリーランスとは、会社組織に所属せずに働くスタイルをいい、アニメーターの中にもフリーランスで働く人が大勢います。報酬は、仕上げた枚数による歩合給で支払われることが一般的で、社員のように毎月決まった額のお給料がもらえるというわけではありません。また、会社員であれば利用できる社会保険制度などもないため、国民健康保険や国民年金などに加入することになります。

大抵の場合、仕事場所は自宅ですが、フリーランスが何人か集まってスタジオを借りて仕事をするというケースもあるようです。ただし、手がける仕事は人それぞれ。あくまでも、ひとりで仕事をするよりも集中力が上がる、情報交換ができるといったことが目的のスタジオです。

フリーランスアニメーターのメリット・デメリット

フリーランスの仕事は、自分の裁量で作業ができることと、たくさんの会社からの仕事ができる事がメリットになります。
アニメにはさまざまな作品があり、アニメーターにも作品の好き嫌い、キャラの描きやすさなどがあります。
好きな仕事をするためには、どこの制作会社にも所属せず、作品ごとに仕事を請け負った方が効率が良く、また、納期さえ守れば、昼夜を問わず自分の好きな時間に作業ができるので、その環境が望ましいと考える人もいるようです。
そういった理由から、フリーランスとして活動することを選ぶようです。

反対にデメリットとしては、毎回の仕事が受託になるので、いつ仕事がなくなるかも分からず、安定した生活が保てない事が挙げられます。
一部のフリーランスアニメーターは大企業のマネージャー並みに稼いでいる人もいますが、やはり最初はなかなか稼げず、生活が安定せず挫折してしまう人も少なくありません。

フリーランスのアニメーターとして活動するためには

自分の性格や家庭の事情などにより、フリーランスの働き方に魅力を感じている人もいるでしょう。フリーランスのアニメーターとして活動するために取っておきたい資格などは特にないのですが、仕事をする上で、さらには継続して仕事を発注してもらうためには、資格以上に大切なことがあります。中でも心がけたいのが、次の3点です。

①信頼とスピード

アニメーターは、アニメの制作会社からの依頼で仕事を受けることができます。従って、まずは制作会社にスキルを認めてもらい、仕事をお願いされるようにアピールしなければなりません。
制作会社も有能なアニメーターの取り合いになっており、新人アニメーターを早くから囲って教育することも多くなっています。やる気やセンスを制作会社のスタッフにアピールし、仕事をお願いしたいと思わせるような環境を作らなければなりません。

また、現在のアニメーターの原画単価はTVで1カット4,000~5,000円が相場となっており、月に20万円稼ぐためには、40~67カットを作業しなければならないので、その作業スピードも大変重要になってきます。
多い場合は1カット数十枚以上の原画を描かなければなりませんし、作業が遅れると自分の生活にダイレクトに響いてきます。そういったリスクを回避すべく、しっかりと効率よく作業するスピード感が求められるのです。

②横の繋がりも重要

アニメ業界は技術と信頼関係が重要です。お互いに認め合っているアニメーターと共同で仕事をすることがよくあります。
例えば、一方が作画監督で入る作品の原画を信頼するアニメーターが引き受けることは多々あります。そうやって横の繋がりでハイレベルな作品が出来上がっていくのです。

③夢を持つこと

アニメーターは一人で作業をする時間が多いので、仕事のモチベーションを保つことが難しくなるときもあります。
モチベーションを保つために大切なのは、「夢」を持つことです。絵を描き続けて叶えられる夢があれば、きっとどんな壁も越えられるでしょう。
辛いとき、苦しいときに、自分が掲げる夢を思い出して仕事をすることが重要になってくるのです。

会社に所属するかフリーランスか

では、制作会社に所属して働くか、フリーランスで働くか、どちらがいいのでしょうか。
上記で説明したように、フリーランスはさまざまな仕事をやることが可能で、成功すればアニメーターとして、とても充実した生活をおくれるでしょう。しかし、安定した生活を得るのは非常に難しく、特にアニメーターとして駆け出しの時期は、仕事を得ることすらままならないのが現実のようです。まずは、製作会社に就職して、技術や人脈を作り、アニメーターとして一人前になることを目指すのがいいのではないでしょうか。

フリーランスよりも制作会社に所属した方が、学べる環境は整っている場合は多くあります。フリーランスを目指すのであれば独り立ちできる自信がついてからでも決して遅くはないでしょう。

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