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アニメ監督になるにはどんなキャリアや能力が必要?

アニメ監督になるにはどんなキャリアや能力が必要?

アニメ監督は、TVアニメシリーズやアニメ映画の企画から関わり、全体の演出、作画、音声などのすべてを指揮します。
では、アニメ監督になるには、どのようなスキルを身につければ良いのでしょうか。アニメ監督に必要な技術や、選択すべき進路についてご紹介します。

アニメ作品全体を指揮するアニメ監督

TV局や映画会社でアニメーション作品制作が決定すると、内容についての会議が開かれます。この会議に制作スタッフのトップとして参加するのがアニメ監督です。
アニメ監督は、企画会議で決定した作品の制作意図や演出を現場スタッフと共有し、作品全体を指揮する役割を担います。

シリーズもののTVアニメでは、制作に関わるスタッフの数は100人以上にのぼります。一丸となって作品を作るために、これらのスタッフをとりまとめるのがアニメ監督なのです。

アニメ監督の仕事内容

数多くのスタッフをまとめ、全体を統括するアニメ監督は、具体的にどのような仕事をするのでしょうか。いくつか代表的な仕事内容をご紹介します。

絵コンテの制作

企画に沿ったシナリオができあがったら、作品の設計図ともいわれる「絵コンテ」を制作します。これは監督本人が作ることもあれば、演出家が作ることも。監督本人が作る場合はシナリオを読み込んでイメージをふくらませていきますが、演出家が作る場合は、イメージのすり合わせが必要不可欠です。

各部門との打ち合わせ

アニメーションは分業で制作されていきますが、監督はそのすべてに関わりますから、各部門との打ち合わせも大切な仕事です。

まずは、「演打ち」といわれる演出家との打ち合わせです。演出の仕方で作品の出来が左右されますから、監督と演出家の連携は欠かすことができません。また、アニメの要となる原画を取りまとめる作画監督との打ち合わせ「作監打ち」、実際に原画や動画を描く作画担当者と打ち合わせる「作打ち」、場面ごとにふさわしい背景や色を決めていく「色背打ち」などがあります。

画に色がつき背景も仕上がったら、それを撮影するために撮影監督との打ち合わせ「撮打ち」も行います。

レイアウト・原画のチェック

レイアウトは、画面にどのようにキャラクターなどを配置するか決めることで、絵コンテをもとに作成されます。監督は、それが意図通りに仕上がっているかを確認します。また、キャラクターなどの原画もチェックし、必要に応じて手直しの指示を出します。

カッティングやアフレコの立ち合い

カッティングとは編集スタッフとともに行う編集作業のことで、全体の流れやバランス、時間配分を調整する仕事です。演出家が参加することもあります。
編集を終えたフィルムが出来上がったら、キャラクターの声を吹き込むアフレコです。立ち合いなので主導はしませんが、気づいたことなどがあれば指摘していきます。

アニメ監督に欠かせない「3つのセンス」とは?

一般的にアニメ監督には「映像センス」、「コミュニケーションセンス」、「発想センス」が必要だと言われています。

アニメ監督は、シナリオに沿って演出スタッフが作成した絵コンテをチェックしますが、この際、シナリオを自分の頭の中に確たる映像イメージとして描くことができなければいけません。この作業に欠かせないのが「映像センス」なのです。
映像センスはアニメ制作現場で培われるものに限らず、映画や舞台を見たり、伝統芸能を鑑賞したりといった経験でも磨くことができます。

いくらアニメ監督が頭の中に完璧な映像イメージを持っていても、それをスタッフに正確に伝えることができなければ、良い作品は生まれません。アニメ監督に「コミュニケーションセンス」が必要とされるのはこのためです。
また、アニメ監督が制作スタッフとコミュニケーションを図ることは、アニメ制作をよりスムーズに行うために重要ですが、慣れ合いになってしまわないよう、常にコミュニケーションセンスを磨く必要があります。

最後に「発想センス」は、アニメ作品をきらりと光る名作にするために欠かせません。自分を取り巻くすべての事柄に興味を持ち、常に発想のヒントを求めることで、作品をより良いものにするアイデアがひらめきます。
もちろん、スタッフからアイデアが生まれることもありますが、アニメ作品の出来を大きく左右するのは、やはり監督の発想センスだと言えるでしょう。

アニメ監督になるにはどんなキャリアが必要?

アニメ監督を目指す人が学校卒業後、すぐにアニメ監督になれることはまずありません。経験に基づく判断が必要とされるアニメ監督は、キャリアを積んでからでなければ、務まらない役割だと言えます。
アニメーターとしてキャリアをスタートさせ、作画監督などにキャリアアップしていき、最終的にアニメ監督に抜擢されるケースが多いのです。また、制作進行からアニメ監督になる場合もあります。

アニメ学科を擁する大学や専門学校などの教育機関では、演出コースが独立していることはあまり多くありません。
学校では総合的にアニメ制作の技術と知識を学び、卒業後にアニメーターとして制作に携わりながらアニメ監督に必要なスキルを身につけていくことが現実的だと言えるでしょう。

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