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アニメーターに必須のスキル! クリンナップとは?

アニメーターに必須のスキル! クリンナップとは?

新人アニメーターになってまず任されるのが「動画マン」として仕事。中でもクリンナップは基本中の基本で、これが正しくできなければ動画マンとしての仕事も全うすることができません。アニメを描く正確さやスピードを上げるためにも、クリンナップは日頃からしっかり練習しておくことが大切です。ここでは、アニメーターのクリンナップについてご紹介いたします。

アニメーターの仕事であるクリンナップとは?

アニメーターが行うクリンナップは「清書」に近い意味があり、原画マンが描いた絵を、トレース台の上から線をなぞって1枚の絵としてパソコンで色を塗れるように、仕上げる作業のことを言います。
アニメ制作現場では、動きのポイントとなる絵は原画マンが描きます。しかしそれはラフな線の状態であり、それを整ったなめらかな線でトレースするのがクリンナップです。
クリンナップされた絵と絵の間を繋ぐ作業(中割り)も動画マンの仕事ですが、クリンナップが上手に仕上がっていないと、中割り作業にも影響が出てしまい、オリジナルの作風が崩れてしまう恐れもあります。アニメーターに配属されると、まずはクリンナップ作業を任されるのが一般的で、そこで線の引き方や原画とのバランスを見る経験とスキルを身につけていきます。クリンナップは動画マンの基礎的な仕事である一方、高い技術力と正確さが求められます。

クリンナップをするために必要なもの

クリンナップの練習をする前に、必要なものを集めましょう。鉛筆や消しゴムなどはご家庭にもすぐあるかと思いますが、トレース台や作画用紙などは専門のものを買うようにしてください。

鉛筆

クリンナップにボールペンやシャープペンシルは使いません。ボールペンでは消すことができなくなりますし、シャープペンシルでは微妙な濃淡や線の太さを変えることが難しくなりますから必ず鉛筆を用意しましょう。濃さはBか2B程度が一般的。いくつか使ってみて書き心地の良いものを選びましょう。頻繁に鉛筆を研ぐことが多いので、鉛筆削りも忘れないようにしてください。

消しゴム

消しゴムは一般的なプラスチック消しゴムなどで十分です、同じものを複数用意しておき、消す領域によって使い分けると良いでしょう。細かい部分を消すための字消し板もあると便利です。

トレース台

トレース台は下から光を当てて、用紙を透かせることができる作業台のことです。これがないと正しくクリンナップできませんので、必ず準備しましょう。今はLEDタイプの製品が主流で、通販や専門店などで数千円から購入できます。

作画用紙やアニメタップ

作画用紙は実際にクリンナップの絵を描くための動画用紙です。練習する際はコピー用紙でも構いませんが、実践的な練習をするのであれば準備しておくと良いでしょう。またアニメタップは重ねた用紙がずれないように固定するためのものです。

クリンナップを行うときの手順

アニメーションにおけるクリンナップは以下のような手順で行います。

1.原画や設定の確認

まずは原画のチェックを行い、どのような設定やシーンになっているのかを確認してイメージを行います。どんな状況のキャラクターを描くのかを理解しながら描き始めることが大切です。

2.トレースの開始

原画を下に敷き、白紙の動画用紙を上に重ねてアニメタップで固定します。原画とのバランスをよく見ながら、実際に鉛筆でトレースを行っていきます。線を引きやすい位置や角度になるように、紙全体を回しながら描いていきましょう。
長い距離の線を引く場合は、何本か短い線をつなぎ合わせて描いていきます。この際、継ぎ目がわからないように描くことがポイントで、筆圧や太さに注意しながら描きましょう。彩色の境目となる部分は色鉛筆で描く場合もあります。色分けは実践でも使いますので、頭に入れておきましょう。

3.原画とのチェック

パーツごとはもちろん、目など重要な部分は、トレースした絵と原画とのバランスや不自然さがないかチェックしましょう。また、すべてトレースが完了した後も、紙をめくったり閉じたりして、原画と見比べながら出来栄えを確認してください。最初は正確さを意識し、慣れてきたらスピードを上げる練習もしていきましょう。

クリンナップを上達させるには

クリンナップ上達のコツはセンスよりも慣れと経験です。数をこなすことで線のひき方は自然と身につくようになり、なめらかで美しい線を描けるようになります。とにかく線を引く練習を行い、毎日の日課にしていきましょう。
また、長く美しい線を一気に引けるようになると、必然的に消しゴムを使う回数も減ります。消しゴムは使えば使うほど継ぎ目の修正も必要になり、作業時間が長くなってしまう原因にもなります。作業現場では見た目の美しさだけでなく、納期に間に合わすためのスピードも大事になります。
曲線をうまく描くには、原画側にコンパスなどで真円を描き、それをクリンナップしてみましょう。最初は難しいと思いますが、回しながら4.5本の短いカーブを描き、継ぎ目がわからないように円を描ければ上出来です。大きさを変えた円をいくつも描きながら、カーブを描くことに慣れるようにしてください。

クリンナップは主に新人アニメーターに任せられる仕事。経験とスキルがあれば中割りや原画マンへのステップアップも容易になります。上記を参考に在学中から勉強しておき、即戦力となるスキルを身につけておいてください。

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